レポートLesson18:やりたいことで生き方変わる(2022.10.28)

北海道で宇宙開発、「下町ロケット」のモデル、植松努さんは、子どものころ夢を言うと、大人に諦め方ばかり教えられたが、目指し方を教える人はだれもいなかったと。進学した専門学校でも否定され、何度もあきらめたとラジオ田村淳のNewsClub(2022/10/29放送)で話されてました。

ところで…
人は自分自身の好きなことを自覚しないことが多いようです。
あるいは同好の志に出会えないと、孤独になり口に出せない子もいます。

自分の気持ちがモヤモオヤしたまま。そんな子供を急かしてはいけない…。

ことばに出来るのは、大人になってから。かなりあとの人もいます。

今回のナビゲーターは「好き」を仕事にしたお二人です。

自己紹介

 

別所 俊さん(以下べっしー) 26歳 電車運転士
ベッシーさん (354)中一から高校まで不登校。

自分の「つらさ」を鉄道が救ってくれたことがきっかけで「鉄道に関わる仕事がしたい」と。
定時制高校、専門学校を経て入社、駅員・車掌を経験し、現在運転士3年目。

鷲田 侑紀さん(以下わっしー) 27歳 電車運転士。
ワッシーさん(355)高校2~3年生のときプチ不登校。
学校を休んだ日は、家にこもってドラマを見たり、電車に乗りに行った。
高校卒業後、1年間の浪人(予備校に行かなかった)を経て、短大進学。
子どもの頃からのあこがれだった、運転士を目指すことに。
念願の特別特急運転士まであと少し!

アイスプレイクタイム

お話に入る前に、鉄道関連クイズを用意してくださいました。

第1問
今年は日本初の鉄道ができて何年でしょうか?
① 50年
②150年
③250年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え ②
1872年(明治5年)10月14日、新橋から横浜(桜木町)間に日本初の鉄道が開業しました。

第2問
小田急線の最高速度は?
①時速 80キロ
②時速110キロ
③時速120キロ
④時速320キロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え ②
時速 80キロ 横浜市営地下鉄
時速120キロ 京浜急行電鉄
時速320キロ 新幹線

第3問
次のうち、間違っているのはどれ?
①ホーム上にクラゲの水槽が置いてある
②新宿駅に停まっている電車は冷房が使えないホームがある
③黄色い点字ブロックの外側にいると電車が発車しない
④鉄道会社員は箱根そば(かけそば)を180円で食べられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え ④ 一般の人と同じです。

①小田急江ノ島駅にあります。
②屋内ホームでは冷房をつけると…ホームが(;^_^A

みんなチャットで回答しました。
さあ、リラックスしたところで…お話のはじまり!

 

おとなになって分かったこと
十のころのお話

 

〇べっしーさんの場合
・中1から不登校
最初はおなかが痛い、頭が痛い
ひどいときは布団から出られません。空腹のときに母に頼みました。
明日どうなるか分からない不安。
学校がイヤと自覚しました。

・中1の冬、ちょっと外に出られるようになり、一人で電車に乗りに行きました。時刻表をみて計画を立てたり、西村京太郎などの本を読んだり、ゲームも。心の浮き沈みは沢山ありましたが、少しずつ良くなりました。

・中3の冬
漠然と「仕事にするなら鉄道に関わりたい…」と思うように。
まずは高校受験頑張ってみるかと…
定時制高校へ。専門学校を経て鉄道運転士に。

・不登校の3年間を通して
心も体も波が大きく、元気な時とそうじゃない時の差が激しかったです。
学校がある時間に活動できるようになるまでつらかったです。
好きなことに触れているときは、不思議と元気になれました。

・自分から見た親
はじめは「学校へ行きなさい!」
体調が悪くなったことで
少しずつ、「休んでいいよ」と。
後で聞いた話では、スクールカウンセラーの先生に何度も相談していました。
まずは、子どもがやりたいことをやらせてあげようと。
親の心境の変化で
好きなことを応援してくれ、めちゃくちゃ嬉しかったです。

学校へ行かないのも、とても体力を使うことでした。

〇わっしーさんの場合
・両親は教員。小学4年から母子家庭に
母からは「勉強しろ」「学校に行け」と言われる日々
学校に行かない日は、幼い子を家に一人にできないと母の職場へ連れていかれました。

・高校1年に母は再婚。名字がかわり、登校したくなくなりました。
学校に行かない日が増えてもあまり干渉されなくなりました。
高2~高3、週1~2休む 休んだ日は好きなドラマを見るなどしてすごしました。

勉強しなかったので進学しませんでした。浪人中は予備校に行かず、自転車での旅など好きなことをしました。

鉄道好きが、コンプレックスでした。周囲に合わせて他のことを好きなふりをしました。

19歳の冬、初めて人生に向き合い、運転士をめざそうと、短大に進学しました。

・その頃の過ごし方を振り返ると
幼稚園 クラスにいたくない日は、園長先生のところでよく泣いてました。
小学生 課外活動やプールなど、行きたくない日はとにかく登校を渋りました。
中学生 体調が悪い日以外は、問題なく登校
高校生 2~3年生まで、週1~2程欠席か遅刻。クラスは楽しい。
短大生 単位がとれる程度に出席

べっしーさんの話を聞いて自分はプチ不登校だったのではと思いました。

 

好きなことを仕事に選んだ理由

〇べっしーさん
「つらい」を支えてくれた鉄道に関わりたいと。
仕事にするとわからないことも知ることができます。

〇わっしーさん
こどもの頃からの「夢」だから
鉄道のことを考えている時間が楽しいです。

運転士が夢だと誰にも話しませんでした。自分にもウソをついていました。無関係な学部をめざそうとしたことも。
やりたいことに取り組むと「勉強しなきゃ」と意欲がわき、楽しくなりました。

            頑張っていること

〇仕事について

特別特急電車の運転、いずれ後輩の指導ができるように仕事外でも勉強してます。

一人で運転して3年ですが、まだ半人前です。特別特急の運転士に指導員の同乗が始まります。運転席がかっこいいです。特急の速さではカーブのスピードの落とし方などの技術も必要です。

〇不登校について
経験した人間として、支援はできないかと「ラボたんぽぽ」にアクセスしました。(今回のナビゲーターもこのご縁です。)

べっしーさん:不登校の経験は生きている、無駄ではないと思いました。

質問タイム

Q:鉄道以外に好きなものはありますか。

べっしーさん:
鉄道5割、他は野球などもろもろ。

わっしーさん:
8割、鉄道。2割は取りつくろっていました。

べっしーさん:
自分が最初から鉄道好きとわかっていませんでした。振り返って気づきました。

わっしーさん:
もともと鉄道沿線に住んでいて、子どもの頃よく親に連れられ踏み切りへ見に行き、特急に手を振りました。

Q:おすすめの駅はありますか?

べっしーさん:
番線が多く、ホームに降りることが多くお客さんを眺められる駅が好きです。

わっしーさん:
カーブが多い駅や、お客様が楽しそうな雰囲気の観光の駅です。ターミナル駅のラッシュ時は殺伐としてますね。

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